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2008/04/07
モデリングは抽象芸術でもあると思う。

執筆者: murata (5:26 pm)
福井市立美術館で開催されている『美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』展に行ってきました。

ディック・ブルーナさんは、ミッフィー(うさこちゃん)の絵本の作者として有名なオランダの芸術家です。



私自身、「うさこちゃんとうみ」の絵本に幼少の頃に接した事がありましたが、その頃は「うさぎの口はこんなじゃない。ピーターラビットの方が写実的」とか生意気にも子供心に思っていまして、あまり好きではなかったのです。しかし、大人になるにしたがって滅茶苦茶好きになっていきました。(私の場合が「例外」なのかもしれませんが、「抽象的表現」の良さやそこに込められた叙情性を理解する為には、ある程度の成熟が必要なのかもしれないと思います。特に思春期は抽象的な思索を始める時期でもありますからね。)

実際、展覧会の冒頭では、写真機の普及でこれまで写実的に描く事に縛られていた芸術が、それ以外の事(感情や抽象的な観念、写実を超えた存在感など)を重視する様になって行ったという事が、絵本「ミッフィーのたのしいびじゅつかん」を引用しながら述べられています。ブルーナさん自身、こうしたモダン・アートの中に居る人な訳ですね。

さて、ブルーナさんは、絵本作家になる前は父親が作った出版社で廉価版の本(文庫本や新書の類ですね。)のカバーデザイナーをしていたのです。そしてその時代から、アンリ・マティスの様なシンプルな表現を志していたわけですが、シリーズものの小説の表紙に、統一されたキャラクターを描くようにもなっていきます。

そうしたキャラクターの一つである「聖者」は、なんとユースケース図の「アクター」(一般的には「スティックマン」と呼ばれています)の頭の上に「天使の輪」が付いただけというとてもシンプルなキャラクターになっています。

この「聖者」が、本の表紙の中で色々と表情豊かに描かれている様は、なんともユーモラスで面白いです。(このサイトのロゴの中に居るアクターたちの表情にも通じる所がありますね。)

私は以前から、優れた「ピクトグラム」のデザイナーであるブルーナさんがJUDEのデザイナーだったら良いのにと思ってきましたが、ブルーナさんがモデリングツールのデザイナーになったら、きっとシンプルで面白いツールをつくるに違いないと、改めて確信してしまいました。
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