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2009/01/30
5.5ベータ版リリース
執筆者: Kota (11:17 am)
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お待たせしました! 本日1/30にてJUDE/Community5.5b1、JUDE/Professional5.5b1をリリースしました。 去年末から何かと社会は暗くなっていってますが、 もうすぐ春ということで最近デスクトップの壁紙を緑にしました。 緑は目にもいいし、春っぱくて、明るい気がします。 そういえば、チャンジビジョンのイメージカラーも薄いグリーンなんですよ。 『JUDE/Professional新機能』 概要を強引にまとめると C++に対応をし、図比較機能を追加し、HTML出力でjava5対応した! といったところです。 ・C++対応 ・C++プロジェクト ・型修飾子(*,&等ポインタ情報)の対応 ・C++プリミティブ型の対応 ・クラス、属性、操作の[言語]タブ(プロパティビュー)で、C++言語固有の設定が可能 ・C++ソース出力 ・JUDE C++リバースプログラムで型修飾子、プリミティブ型、++特有のキーワード(virtual等)の設定の対応 C++については以前からJUDEに対して最も要望が多く、 今回ポインタ、プリミティブ型、C++ソース出力、C++リバース改良に対応しました。 これで組み込み系の人も使えるレベルになったのではないでしょうか? ソース出力については今回の開発レンジに含まれていなかったですが、 要望が高く、開発の方で頑張ってどうにか入れ込むことができました。 リバースのほうも、5.4.x時点では不十分だった点 ・ポインタがクラス名に含まれる問題 ・C++プリミティブ型がクラスとして作成される問題 ・C++プロジェクトというプロジェクトの設定がJUDEになくプロジェクトに設定されなかった問題 ・C++特有のキーワード(virtual等)の設定がJUDEになく、モデルに反映されない問題 なども5.5b1よりJUDEのC++プロジェクトでモデル的に対応されて、改善されています。 これをうけ、リバースサンプルのほうもインストーラーに含まれています。 JUDEはJavaで開発されていて、最初に対応した言語がJavaでして JavaならJUDEだろみたいなイメージが強いと思います。 今までC++ユーザーにとってははっきり申し上げて使いにくいものでした。 以下に想像される理由を列挙します。 ・ポインタが設定できない →これによりint*,int&,int**などを型に指定したい場合、新しいクラスが作成され、 ツリー上にボコボコ表示されてうっとおしい。 ・C++特有のプリミティブ型が用意されていない。 →例えばunsigned charを型に設定しようとしても、新しいクラスが作成され、 ツリー上にボコボコ表示されてうっとおしい。 ・C++特有のキーワードが設定できない。 →例えばvirtual。タグ付き値やステレオタイプ等で強引に設定するしかなかった。 ・JUDEにC#プロジェクトはあるのにC++プロジェクトはなかった。 ・JUDEにC++出力がない。 →Java、C#出力はあるが、C++ソース出力はなかった。強引にJava出力して 拡張子をcppに変えて、中身をC++に自前で成形して、ヘッダは自分で作成するしかなかった。 ・JUDE/Professional5.4b1以降でやっと、C++リバースできるようになったが、ポインタ、 C++特有のプリミティブ型、C++特有のキーワードなどが設定されず、発展途上な状態。 そんなこんなで ・C++でなんとかUML使ってみようと思ってJUDEを試用してUMLの現場採用自体を見送った方、 ・C++プロジェクトではJUDEの使用を断念された方、 ・それでも強引に使用している人 などがおられたと思います。 今回上記の問題は解決されましたので、以前いまいちと思っていた方もぜひ再評価ください。 ・HTML出力の改善 ・インストーラーのJava5ビルド ・J2SE5.0、6.0のtools.jar対応により、テンプレートクラスのHTML出力に対応 HTML出力もJ2SE1.4の"tools.jar"を使った出力だったため、 Java5より言語対応していたテンプレートについては、5.4までは対応できていませんでしたが、 5.5b1より対応されています。 内部的にはこの問題により長年JUDEはJava1.4でビルドしておりました。 Ver 5.5(本ベータ版を含む)より、J2SE1.4の"tools.jar"ではHTML出力できません。 それから、JUDEは長年Java1.4でインストーラを作成していましたが、 5.5b1よりJava5でコンパイルしています。 ですので、 Java1.4では、JUDE/Professional(Ver 5.5b1以降)を起動できません。 5.5b1からはJava5以降でJUDEを動作させてください。 ・[プロジェクトの簡易比較] - 図比較 ・図の差分をグラフィカルに比較する ・図の差分をイメージ出力する ・比較する図を順に開く ・ズーム機能 ・比較する両図のスクロールを同期する 大規模プロジェクトへの対応の一環として、 プロジェクトの簡易比較から図の差分をグラフィカルに比較することができる様になりました。 マージ時のコンフリクトは、詳細でいい面もありますが、 もっとラフにもっと直感的に図のどこがどう変わったかをDIFFツール的に色のついたレクト表示し、 複数人での編集やチーム内の迅速なコミュニケーションに有用だと思われます。 また、追加したところのみレクト表示、変更したところのみレクト表示、削除したところのみレクト表示 も可能ですし、イメージ出力機能も付加されています。 ・図要素名のフォント色対応 例えば、特定の属性や操作の文字列を赤字にしたりして目立たせることができ、 メンバ間のレビューやコミュニケーションに役立てることができると思います。 その他にもいろいろ新機能がありますが、 詳しくはリリースノートをご参照ください。 ・ステートマシン図の改善 ・遷移の作成時、推奨されるケースでイベント、ガードを設定するよう改善しました。 ・エンティティ定義書のエクスポート改善 ・ドメイン一覧の追加 ・画像ファイル出力対応図の追加 ・ユースケース記述 ・CRUD ・ダイアグラムエディタのタイトルに、図の名前空間を表示 ・クラスの制約追加 ・オブジェクト図の図要素名をUML2.0の要素名に変更 ・シーケンス図/コミュニケーション図の改善 ・ライフラインのドロップダウンボタンにアクター等を追加 ・パーティション(アクティビティ図)サイズの改善 ・"図要素にジャンプ、"構造ツリー上のモデルにジャンプ"の改善 ・APIの改善 等です。 |
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