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2006/10/04
構造設計と実装(ドリームハウス編)

執筆者: murata (12:59 pm)
「ですから、ここで各員の作業工程と進捗状況をチャート化して、同じ時間軸に並べれば、”待ち”を最小限にできますし、作業の実態に即した負担の再分配も可能になるのでは…」という寝言を言いながら目を覚ましました。どこかの開発ゲンバのカイゼンを指導するコンサルタントになった夢でも見ていたらしい。私は時々、この様な明確な寝言を言いながら目を覚ます事がある。この前は、論理ゲートを組み合わせて4ビットレジスタ同士の全加算機を設計する問題(1991年のパソコン認定1級試験に出題された、当時の私がマイコンで食べていく上での自信に繋がった問題である。)の解法を学生さんと、なぜか父にレクチャーしている夢を見て、こういう感じの寝言を言いながら目を覚ました。父が出てきたのは父が一級建築士なので「1級繋がり」という事かもしれない。何れにしてもレム睡眠状態の人間の脳は不思議な世界で結構なリアリティーを感じながら、もう1つの人生を送っているのかもしれない。

さて、私の父は一級建築士だと書いたが、「大改造!劇的ビフォーアフター」に出てくるような「匠」ではない。建築物の構造設計の専門家であり、地震や地質学にも詳しい人である。私は幼い頃に父に連れられて、ハイキングのついでに大阪近辺の活断層を見に行った覚えがあるのだ。

現役時代に多くの高層建築物を手がけてきた父にとって、おそらく唯一、仕事以外の、そして一戸建て住宅となる物件が、現在私が厄介になっている私の実家である。詳細設計は友人に依頼したそうだが、構造設計者としてのコダワリの住宅になっており、地盤改良の為の杭、土台、柱、壁、梁、屋根と言った耐震能力に関わる構造については近所の住宅の中でも群を抜いて頑丈にできているとの事である。「地震がおこったら、公民館に避難するよりも家に居た方が安全だ」と、父は胸を叩く。実際に地震が起きてみないと何とも言えないが、父の現役時代の実績を考えれば十分信頼できる言葉だろう。

施工は親戚の建築会社に任せたのだが、父が直接ゲンバで指揮を取れなかった事で、いくつか後悔が残ったそうである。例えば身長が高い私の兄の為に、和室の障子の高さは通常よりも高いものを設計図に描いていたのだが、施工者が、「一般的な規格品の高さを書き間違えたもの」と解釈してしまったので、兄の頭がぶつかる高さになってしまったことがある。(「見える化」の観点から見ても興味深いアンチパターンの事例だろう。)

あと、私からの指摘だが、どうも照明器具のスイッチの位置が使い辛い。この辺は施工者が考える事らしいので、設計者(かつ顧客)との意思疎通の問題だろう。勿論、親戚の建築会社を非難するつもりはない。これも、「見える化」における課題であり、最近の住宅会社がCGを使ったシミュレーションなどのサービスを行っている事とも関連する事例だと思う。

ところで父は、大工の息子でもあるので、流石に木工関係の日曜大工についても結構な腕前だったと思う。しかし、電気配線についてはカラッキシ駄目なのである。(ちなみに、電気、ガス、水道、アンテナ線といった家屋内のライフラインの配置も、構造設計者ではなく施工者の裁量である。)

私が住むようになってから、実装されているいくつかの照明器具のインバーターに寿命が来てしまい、父はそういう工事が苦手なので、殆どを私が修理してきたのである。昨日も、夕方から父の書斎の照明器具を交換したのだが、実はその照明器具は故障していなかった。なんと、父も把握していない元電源のスイッチが、机の上に置かれたものの裏側にあって、何かの拍子に、それがオフになっていただけだったのである。それで、どっと疲れがでて、あんな夢を見たのであろうか…

こういう処は、ソフトウェアと建築の大きな違いだと思う。(そういえば、住宅の「仕様書」とか「取扱説明書」って聞いた事ないですよね?)
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